Craft CMS のどこが好きか呟きたい

数年間、実際に Craft CMS を使っていて「ここがいい!」というおすすめポイントをご紹介します。

Craft CMS Logo

この記事は「Craft CMS Advent Calendar 2022」13日目の記事です。

僕はこれまで、Webサイト制作案件の90%以上が Movable Type や PowerCMS を使ったサイト構築となっています。Movable Type を好きになって10年以上、今でも好きですし、Movable Type があったから今の自分がある、MTには感謝の気持ちでいっぱいです。

という前置きをしつつ、数年前からは Craft CMS というCMSに恋に落ちました。ニュージーランドでのウェブサイト制作案件は100%がこの Craft CMS を利用しています。

そこで今日は、個人的に Craft CMS のここがいい!と思う点を呟いてみたいと思います。

高速に動作する

管理画面もフロントも速いです。キャッシュの仕組みもしっかりしてるので、普通のサイト(?)だったら、カラフルボックスmixhost などのレンタルサーバーでもストレスなく運用できます。

実際に今日時点で33,000件以上の記事が登録されているサイトでもストレスなく閲覧・運用できています。

アップデートが活発

アップデートが頻繁にリリースされます。新機能の追加、機能の向上・改善などが頻繁に行われます。開発元の Pixel & Tonic の熱さが伝わってきます。

また、バグレポートをリポジトリの Issue で報告すると、すぐさま修正版がリリースされることも多々あります。これは安心ですよね。

アップデートが簡単

管理画面からワンクリックでアップデートできるのも魅力です。逆に、運用の安全を担保するために、管理画面のアップデートを停止して、コマンドラインでしかアップデートできないようにすることも可能です。

Craft CMS の CLI も充実してますし、Composer プロジェクトですので色々扱いやすいのもポイントです。

管理画面が使いやすい

管理画面が非常に使いやすいです。カスタマイズしたいなーとも思いません。

ライブプレビューが素敵

下図のようにエントリの編集画面の右側にプレビューを開いて編集することができます。

変更内容はリアルタイムで更新されますし、PC、タブレット、スマホといったビューモードも用意されていて大変便利です。

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非常に柔軟な設計が可能

Craft CMS のコンテンツは基本的には「エントリ」というもので扱われますが、このエントリの括りになるのが「セクション」と言われます。

Craft CMS をインストールした直後は、このセクションは空っぽで、全部自分で定義していく形になります。

例えば「ブログ」というセクションを作ったり「一般ページ」というセクションを作ったり、不動産関連だったら「戸建」「マンション」などのセクションを作ったりしていく感じです。

この「エントリ」とは別に「グローバル」というサイト全体に利用できるデータを用意することもできます。まあ何でもできます。Webディレクターは設計するのが楽しいと思いますよ。腕の見せどころです。

多言語サイトが簡単

昨今のウェブサイトは多言語対応が増えてきましたね。日本語と英語という2言語はかなり増えてきました。

Craft CMS の場合、例えば日本語サイト用に設計したものを、そのまま英語サイトに利用することもできるし、このセクションは日本語でしか使わない、と使い分けたりすることも、設定ひとつで簡単にできます。

また、Twigテンプレートの中に直書きする文言も、例えば {{ 'ホーム'|t }} としておいて、翻訳ファイルに 'ホーム' => 'Home' と定義すれば多言語化され、とても簡単です。

Twig だからテンプレートを書くのが楽

テンプレートエンジンには Twig が採用されています。デフォルトのままでも非常に便利で強力ですし、プラグインで拡張することもできます。

Headless モードにも対応

設定一つでテンプレートを書かない Headless モードで利用することも可能です。

GraphQL にも対応

GraphQL を標準でサポートしています。

PHP なのでプラグインを自分で作って拡張しやすい

Movable Type のプラグインは Perl を書く必要がありますが、Craft CMS の場合は PHP なので、プラグイン開発が非常に楽です。

Composer を利用してパッケージ管理できるので、とても手軽にエコシステムの恩恵に授かることができます。

しかも現在、「Craft Generator」というCLIツールが開発中です。これができれば、CLIで簡単にプラグイン等の雛形が作れるようになるので非常に楽しみです。

プラグインが豊富

自分で作成しなくても、「Craft Plugin Store」には有料・無料のプラグインが大量に公開されています。

有料のプラグインでも、開発環境であれば無料でお試しができます。

プラグイン作者がビジネスしやすい

上記でも触れた通り、有料のプラグインもたくさん存在します。そしてこの有料プラグインの決済の仕組みが、Craft CMS には組み込まれています。

したがって、プラグイン作者は、いくつかの設定を事前に済ませておいて、あとはプラグインを有料でプラグインストアに公開するだけで、プラグインが売れると自動でお金が入金されるようになっています。

初回はいくら、次年度以降の更新はいくら、といったサブスクリプションにも対応しているので、人気のプラグインを作れれば、継続的に自動で利用され、自動でお金が入ってくるので、プラグイン作者は開発に集中できる上にモチベーションも上がるという、プラグイン作者にとってはとても良い環境が整備されています。

困ったら英語でググるとコードを読む前に大抵解決する

Craft CMS は日本ではまだ有名ではありませんが、世界を見れば人気上昇中の CMS です。Developer もたくさんいますので、困ったことがあったら英語でググれば大抵の答えは見つかります。

「英語でググる」と言われても構える必要はありません。例えば「How to save entry custom plugin」のように英文が正しい必要はありませんし、「how to」に単語を並べれば大抵は解決できます。

それでもダメならBUNさんに聞くと大抵解決する

自分でがんばってみてもダメな時はBUNさんに聞くとだいたい解決できます。本当に心強いです。それでもダメなら Craft CMS のサポートに問い合わせたり、Craft CMS の「Discord」もありますので、そこで質問するのも良いです。

思いつくままにダラダラと書いてしまって恐縮ですが、まだまだ考えれば他にもたくさん良いところが出てくる Craft CMS です。これからも使い続けて行きたいと思います!

Published 2022-12-13
Updated 2023-01-05