「Movable Typeもいいよ!2024年版」という感じで熱く語りたいと思います。
こんにちは。この記事は「Movable Type Advent Calendar 2024」の2日目の記事です。もう13年目なんですね。
さて、みなさん、最近 Movable Type(ムーバブルタイプ)を使っていますか?
現在では、世界的に見ても「CMSといえばWordPress」と言われてしまいそうなほどWordPressが主流となっていますよね。ニュージーランドに来てもそれはひしひしと感じます。
他のCMSも頑張っていますが、数字上は1強状態ですね。まあ、このCMSのシェアの数字をそのまま受け止めていいの?というところはありますが、それは今日は横に置いておきましょう。
そのような中で、今日は「Movable Typeもいいよ!2024年版」という感じで語りたいと思います。
Movable Typeは、2001年に誕生したCMS(コンテンツ管理システム)です。世間では、「Movable Type は古いCMS」と思っている方もいらっしゃるようですね。確かに最初のリリースからもう23年も経っています。23 years old です。IT業界の一つのプロダクトとしてはかなり長い方ではないでしょうか。しかし、23年経った今でも、しっかりと開発、メンテナンス、機能拡張されているだなんて、尊敬に値します。
それにしてもMovable Typeは本当に「古い」のでしょうか?
いや、そんなことないです。先日の「MTDDC Meetup TOKYO 2024」の座談会でもシックスアパートのCEOである平田さんがおっしゃっていました。MTが古いとは思わないって。
何年も前に作ったテンプレートがそのまま動くからって古いわけではありません。シックスアパートのエンジニアさんの後方互換への努力の賜物です。
Perlでできてるからって古いわけではありません。Perlは今でもアップデートされています。
数年前は大人気だったのに、今は人気が落ち着いているからって古いわけではありません。周りに目を向けてみましょう。音楽だって、ファッションだって、流行は巡り巡っていますよね。CMSだって同じ、これからの流行りは巡り巡ってMTかもしれませんよ。
まだ納得しない方は「古い」を英語で考えてみてください。おそらく大半の人が「old」を思い浮かべると思います。でも「old」って「年上の」という意味もありますよね。MTも 23 years old ですからね。そう、他のCMSよりも年上なだけです。実際にWordPressよりも2歳年上ですからね。決して「古い」わけではありませんよ。僕ももう直ぐ48歳になりますが、若い人に「古い」と言われたら辛いです。
真剣にMovable Typeに目を向けてみれば、実際には現代のウェブサイト運営に多くのメリットがあることが分かります。
Movable Typeの最大の特徴は、静的なファイルを生成することです。生成できるファイルはHTMLだけに限らず、CSS、JavaScript、JSON、XML、CSV、YAML、PHP、Pythonなどテキスト系ファイルなら何でもOKです。特徴により、CMSと公開ファイルを完全に切り離した運用も可能ですので、動的出力をベースとしたCMS(例:WordPress)に比べて、以下のセキュリティ上のリスクを大幅に軽減できます(もちろん動的CMSだって安全に運用できますけどね)。
静的なHTMLファイルはキャッシュ不要で直接ブラウザに配信されるため、サイト表示速度が非常に速くなります。「キャッシュのプラグインはどれにする?」と考える必要はありません。これにより、以下のような効果が期待できます。
Movable Typeは、リリース以来安定した運用が可能なCMSとして評価されています。何年も前に書いたテンプレートがそのまま動くのもいい例です。つまり、以下のようなサイトを長期間運営するのにも適しています。
Movable Typeには、MTML(Movable Type Markup Language)という独自のテンプレートシステムが用意されています。これにより、Movable Type初心者でもHTMLに馴染んでいれば(わりと)簡単に、自分たちでマークアップしたHTMLに合わせて出力することができます。
また、プラグインで拡張する仕組みもしっかりと整えられています。つまり、エンジニアやデザイナーにとっても自由度の高いCMSと言えるでしょう。
繰り返しになりますが、Movable Typeは、そのセキュリティの高さ、安定性、そして公開側のパフォーマンスの良さから、今でも多くの企業や団体で利用されています。特に、コーポレートサイトやセキュリティを重視するプロジェクトに最適です。もし今、あなたのところに来ている案件でCMSをどうするか悩んでいたら、ぜひMovable Typeも候補に入れてください。
そういいましたか?そう思いましたか?
分かりました。ではMTMLは諦めてください。でも大丈夫です。Movable Typeを諦める必要はありません。Movable Type には Data API という API が用意されています。APIを叩いて、React なり Vue なり、Next.js なり Astro なり、あとは自由に料理してください。
だけど、MTMLを少しだけ覚えれば、API叩かなくても好きな形でJSONを出力できるので、そうすればフロント側の実装も楽になるかもしれませんよ。
そういいましたか?そう思いましたか?
分かりました。プラグインを作るのは諦めてください。でも大丈夫です。Movable Typeを諦める必要はありません。弊社 bit part にご依頼ください(宣伝)。今から Perl を学ぶ学習コストを考えたら、弊社にご依頼いただいたり、他社のでも有償プラグインをご購入いただいた方がコスパが良いと思います。
そう来ましたか。心配ありません。Movable Typeの管理画面のカスタマイズといえば弊社の「MTAppjQuery」プラグインがあります(宣伝)。このプラグインさえあれば、MTの管理画面を自由自在にカスタマイズできます。しかもJavaScriptとCSSの知識があればOKです。また、ブロックエディタに勝るとも劣らない「マルチフィール」という機能もあります。もうやりたい放題です。
Movable Typeの導入を検討している方や、Movable Typeに背中を向けている方、「Movable Typeって何なの?」と思っていた方などにも、その価値やメリットが少しでも伝われば嬉しいです。
静的出力の強みを最大限に活かし、安心・安定したウェブサイト運営を実現するMovable Type。ぜひ、この機会にMovable Typeの導入を検討してみてください!