こんにちは。今日は僕が10年近く愛用している Git クライアント「Tower」についてご紹介します。
Gitを使った開発をしている方なら、「GUIクライアントを使うかCLIで頑張るか」という問題に一度は直面したことがあるのではないでしょうか。僕もこれまで様々なツールを試してきましたが、最終的にたどり着いたのが Tower でした。
まず、僕がどんなツールを経てTowerに落ち着いたかをお話しさせてください。
どれも良いツールなんです。それぞれに長所があって、使い方次第で十分に活躍してくれます。
でも、結局 Tower に戻ってくるんですよね。なぜでしょう?
Tower は、macOS と Windows に対応した Git クライアントです。世界中で10万人以上の開発者やデザイナーに使われていて、「最もパワフルなGitクライアント」を謳っています。
有料のサブスクリプション制ですが、その価値は十分にあると僕は思っています。
これが Tower 最大の魅力と言っても過言ではありません。
Git の操作って、一度やってしまうと取り消しが難しいものがありますよね。「あ、間違えてコミットしちゃった」「うっかり変更を破棄してしまった」なんて経験、ありませんか?
Tower では、そういった操作を ⌘+Z(WindowsならCTRL+Z) で簡単に取り消せます。コミット、マージ、スタッシュの削除まで、普通のアプリケーションと同じ感覚で Undo できるんです。
「reflog を使えばいいじゃないか」という声も聞こえてきそうですが、正直なところ、⌘+Z 一発で戻せる安心感には敵いません。これだけで Tower を選ぶ理由になります。
マージやチェリーピック、インタラクティブリベースといった複雑な操作が、ドラッグ&ドロップで直感的に行えます。
コミットの並び替えやスカッシュも、マウスでドラッグするだけ。CLIでやろうとすると結構面倒な操作が、視覚的に一瞬で完了します。
Tower は主要なコードホスティングサービスとシームレスに連携します。
リポジトリのクローンはもちろん、プルリクエストの管理も Tower の中で完結できます。いちいちブラウザを開く必要がないのは地味に嬉しいポイントです。
最近のバージョンで追加された機能ですが、「Stacked Branches」をサポートしています。
これは、ブランチが別のブランチに依存している(スタックされている)場合に、ワンアクションでまとめてリベースできる機能です。複数の関連するブランチを扱うワークフローを採用しているチームには、非常に便利な機能ですね。
複数のブランチを同時に扱いたい場合に便利な Git Worktree も、Tower からサクッと作成・管理できます。
10年近く使っていて思うのは、Tower の UI は本当に使いやすいということ。必要な情報がきちんと整理されていて、迷うことがありません。
テーマのカスタマイズも充実していますし、最近はシンタックスカラーリングも対応して、差分がより見やすくなりました。
Tower はスキルレベルが異なるメンバーが混在するチームでも、効果的にコードを共有・管理できます。Git の複雑な操作に不慣れなメンバーでも、Tower の GUI を使えばスムーズに作業できるので、チーム全体の生産性向上につながります。
良いことばかり書いてきましたが、正直なデメリットもお伝えしておきます。
Tower はサブスクリプション制の有料ソフトウェアです。無料のGitクライアントもたくさんある中で、お金を払うことに抵抗がある方もいるでしょう。
ただ、毎日使うツールですし、生産性向上を考えれば十分にペイすると僕は思っています。
macOS と Windows のみ対応で、残念ながら Linux 版はありません。Linux をメインで使っている方は別の選択肢を検討する必要があります。
巨大なリポジトリを扱う場合、UIの更新が少し遅くなることがあるようです。ただ、僕が普段扱う規模のプロジェクトでは気になったことはありません。
いろんなツールを試してきた中で、なぜ Tower に落ち着いたのか。
それは「安心感」に尽きます。
⌘+Z で何でも戻せる安心感。
直感的な操作で複雑なGit操作ができる安心感。
10年以上にわたって継続的にアップデートされている安心感。
Git は強力なツールですが、その分、操作を間違えたときのダメージも大きいです。Tower を使っていると「いざとなったらサクッと戻せる」という心の余裕があるので、思い切った操作もできるようになりました。
Git クライアント選びは、開発者にとって重要な選択です。毎日使うものですからね。
僕は10年近くかけて様々なツールを試した結果、Tower にたどり着きました。有料ではありますが、その価値は十分にあると思います。
30日間の無料トライアルもありますので、まだ使ったことがない方はぜひ一度試してみてください。きっと手放せなくなりますよ。