『MTOS活用テクニック--カスタムフィールドで本格的なCMS機能を実現!』を読みました。 一言でこの本の印象を言うなら「こんなに書いちゃっていいの!? Movable Type が売れなくなっちゃうんじゃない? もう藤本さんの方に足を向けて寝られないよ!」といった感じです。...
『MTOS活用テクニック--カスタムフィールドで本格的なCMS機能を実現!』を読みました。
一言でこの本の印象を言うなら「こんなに書いちゃっていいの!? Movable Type が売れなくなっちゃうんじゃない? もう藤本さんの方に足を向けて寝られないよ!」といった感じです。
この本では、ローカルに MTOS をインストール(Win、Mac)するところから始まり、次の二つをメインテーマとして解説されています。
本の内容や作成するサンプルサイトの画像等は、著者の藤本さんのブログでも紹介されています。
さて、「MTOS に Movable Type のカスタムフィールド的な機能を追加する方法」と聞いただけでも買う方は大勢いると思います。僕もそうでした。しかし、この本の本当にすごいところは、「追加する方法」が、かゆいところに手が行き届いているところなんです。
例えば、カスタムフィールドを追加するとき、次のような要望は必ずと言っていい程、出てくると思います。
この本には、これらを実現する方法がとても丁寧に解説されています。その他にも、「数値型のフィールドを追加する方法」や「フィールドを必須項目にする方法」なども書かれています。
また、僕は Perl については全くの素人ですが、それでもひな形を書き換える形で説明されているので、問題なく進められます。
僕は、上記までの内容だけでも十分に、とういか絶対買うべきだと思いますが、この本の後半では、検索機能を充実させる様々な方法が解説されています。
この本の内容は、MTOS に限らず Movable Type でも使えるようなので、この章も重宝されるのではないかと思います。
そして、最後には、これまでの機能をふんだんに取り込んだ「商品カタログ的なサイト」を作る方法が解説されています。
Webサイトを制作する際に、CMS を Movable Type にするか MTOS にするか選択するシーンで、決定打になるのはやはりカスタムフィールドを使うか否か、という点になることが多いと思います。
そんな中で、この本があると MTOS を選択する可能性がグッと高まり、Movable Type が売れなくなるのでは?なんていう余計な心配をしてしまいます。
しかし、実際には、本書を参考にしてカスタムフィールドのプラグインを作成したとしても、それなりの手間がかかるので当然その分の制作費は頂かなければならないと思います。
したがって、次のようなことを考えた上で MTOS か Movable Type を選択することになるのでしょう。
これらを考えると、Movable Type が売れなくなることはないでしょう。
ただ、僕のように個人でやっている人間としては、初期費用に 52,500円が乗るかどうかは結構大きい問題になります。
その際に、クライアント様にちゃんと説明をした上で MTOS を導入し、後々カスタムフィールド等が必要になった場合は、その都度この本を参考にカスタマイズしていくという選択肢が増えるので、やはりこの本は必携です。カスタマイズで対応しきれない場合は Movable Type に移行するという選択肢もあるでしょう。
とにもかくにも、Movable Type を CMS として使う Web制作関係の方、ブログを自分でガンガンカスタマイズしたいという方にとっては必携の1冊だと思います。オススメです!